ペンタックスLXにニコンのレンズを装着する


カメラマウントの改造について取り組む前に、フランジバックを理解しなければならない。
フランジバックとは、レンズ交換式のカメラにおいて、レンズマウントのマウント面から、フィルム(撮像素子)面までの
距離のことです
以前、フイルムカメラのペンタックスLXにニコンのレンズを装着する為、改造した事があります。
一般的にカメラマウントの上にニコンマウントに改造した接写リングを取り付ければ簡単ですが、最短距離は近くなり、
無限遠のピントが合わなくなります。
ペンタックスLXのフランジバックは、ニコンカメラより少なかったので、少ない分だけニコンマウントに改造したアダプターを 取り付けても純正レンズと同じように最短距離の確保と無限遠のピントが合うという事になります。
露出はオートでもマニュアル設定でも使用できましたが、特殊な使い方をするのでマニュアル露出をよく使用しました。
ピントは手動で合わせます、このカメラはフイルムを巻き戻し 指定したコマに正確に多重露光ができ、当時難しかった
技法が簡単に出来たので、とても助けられました。
その後、何処のメーカーのどの機種を使用しても36枚撮影後、フイルムを巻き戻しパトローネごと保管しておいて、
多重露光する為に撮影済のフイルムをカメラに入れた時、一コマ目を正確に設定する事ができ好きなコマに多重露光する方法も独自で習得しました。




ニコン接写リングのレンズ受け部を取り外して使用します。(写真は裏面)
矢印部分がペンタックスLXのリングに挿入出来るようにLX側リングの
内側を研磨します。






矢印部分に左のリングを取り付ける為、穴をあけネジ切ります。





ニコンレンズ受けリングを取り付けます。





多重露光する為、新品のカメラを買って直に上記のレバーピンを切りました、
ニコンレンズの突起物が接触するからです、切るにはちょっと勇気がいります。






上記のレンズはPCニッコール28mmですが、他にも殆んどのレンズが
取り付けでき、作品作りに貢献してくれました。



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