二科会写真部 広島支部公募展 広島二科賞の辞退について

 以前、私が広島二科公募展(写真)で二重応募して辞退したと、多くの人々に誤解されている様です。
事実と違う事が言い伝えられ困っています、最近でも間違った噂を聞きました。
私は、広島二科公募展で二重応募した事は一度もありません。
この件は、胸の中に収めて墓場まで持って行くつもりでしたが、私の亡き後、二科会写真部 広島支部の
議事録として間違った記録が出てきた場合、記事内容が事実として扱われると思うと、成仏できません。

誤解されたままでは、今後も写真活動を続けるに当たり支障をきたす上、私ばかりか家族や子孫の代まで
名誉にも関わるの事なので真相を公表する事にします。

 随分昔の話です、広島二科公募展で広島二科賞が2年連続で受賞が決まった時の事です。
写真界の重鎮(故)林 忠彦先生が広島二科賞を決めて頂いた際、その年の本展入選している写真に
似たような写真があると言われた広島の代表者に対し、そんな事はないと言って決まったと聞いております。
それを知ってか知らずか無視して、某デパートで写真展が始まる1週間ほど前、大変影響力のある人達が、
その年の二科展(本展)で入選していた私の写真がそっくりだと言って、広島支部長に詰め寄ったようです。

その結果、支部長令として「辞退せよ、その替わり広島二科賞の席は繰り上げず空席にするから」と納得の
いく説明もなく一方的に告げられ、併せて入選も辞退させられました。
既に印刷してあった大量の入選目録も全て廃棄され、新しく印刷されました、お金もかかった事でしょうね。
 その裏で大変な事が起きているとは知る由もなかった。
関係した幹部達が、各地で二重応募したので辞退したかの如く説明していたのを写友から聞いた時は
愕然としました。
過去に前例の無かった広島二科賞の空席に関して、多くの人々が関心を持っていたので、事実と違った
噂さが流れ、当時大きな話題になりました、写真が一番楽しかった頃だっただけに、とても辛かったです。
それでも私から反論した事は一度もありません、何故なら写真を続けていく上で怖かったからです。

その後、どん底の写真人生を送る事になります、しかし写真を辞めようと思った事は一度もありません。
写真は努力して学んだ事を実行してシャッターを押せば、直ぐに結果が出るから楽しかったからです。
      
 写真A 
第35回二科展(本展)に入選した写真
 写真B
 第回広島二科公募展で辞退させられた写真

 写真Aは土手の上から撮影した写真で、写真Bは川の中に入って正面から写した写真です。
AとBは撮影地点が違うので背景も違うし、AとBは鳥の向きが反対方向を向いていて形も違います。

表現技法は似ていますが、類似作品ではないと判断して応募した写真です。
また、当時の支部長に事前に写真を見て頂いたうえで応募していたので、何ともつまらない話です。
二重応募という話は論外、そこまでして辞退させなければいけなかったのだろうか、理解に苦しむ。
 一部の幹部が先導したとはいえ、はっきりとした理由も告げず一方的に辞退させた二科会写真部
広島支部の責任は過大です。
私は至って真面目に写真を楽しんでいます、真相をご理解のうえ、暖かく見守って頂ければ幸いです。

荒木忠義            令和4年4月1日          
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