Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II レンズの三脚座が緩んで困る


Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMレンズは新型になって三脚座の構造が変わりました。
三脚座の部分だけが容易に脱着できるようになったのは便利かと思いますが、頻繁に使用していると
台座が緩んでいけません、工具で締めてもまた緩む事が多くて困っていました。
何か対策がないかキャノンに問い合わせをしても、聞いたことが無いので対策もありませんとの事・・・

このレンズは手振れ補正機能が一段と向上し、100~400mm全域最短撮影距離0.98mとマクロ機能
としても画像が高画質で、お気に入りのレンズです。
素晴しいレンズなのでもっと使用し易いレンズにする為、改造しました。




矢印の締め付け部分が、度々緩んでいけません。




三脚座台座部分を取り外します




ネジを4本取り外します




分解図です





矢印部分が丸くなっています、中央にドリルで穴を開けます。
もともと使用してあるネジはピッチ0.8ネジ径は5mmの物を、上図のネジの
長さ25mmのステンレスのボルトネジで台座ごと締め付けます。
普通の6角ボルトの頭は工具が入らないので上図の様な形のボルトが便利です。
6角レンチで締め付けるボルトはホームセンターで購入できます。





センターに穴あけ作業するのは簡単そうで一寸難しいです。
センターに開けないと受けネジ部分と軸がずれるので・・・
まぁ、少し余裕をもって大きめの穴を開けてもいいのですが、技術者らしく
細心の注意を払って作業しました、上手く出来て正直ほっとしています。




使用しなかった部品2点です。




ネジ4本を締めて組付けます。



穴を開けてセンターボルトが入れ替わっただけです、市販の6角レンチで締め付けます




平ワッシャーを入れて台座を締め付けます。




最後の仕上げはネジの長さの調整で、とても大事な作業です。
締め付けネジの締め代は長すぎても短か過ぎてもいけません。
受けネジの深さはネジ5回転強ほどの長さなので、ワッシャーで調整して4回転前後で締まるように調整しています。
ワッシャーはSPワッシャーだけ使用すると緩める時に傷がつくので平ワッシャーを使用しました。
市販品の平ワッシャーは径大きくて入らないので、手持ちの各備品を分解した在庫品の中から
探して使用しています。

改造してから半年以上経過しますが、1度も緩んだことがないので安心して作品作りに活用しています。


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